画像診断センター(放射線科)Radiology Center

センター概要

 当センターでは現在、放射線科医師1名、診療放射線技師11名、事務補助者1名で、院内の患者さまと他施設からの紹介の患者様の画像診断、及び治療、健診センターでの業務を行っております。診断装置としてはCT、MRI、血管造影、超音波、一般撮影、X線TV、マンモグラフィ、骨密度測定装置を備えております。
 画像診断では当日中に、放射線診断専門医による画像診断レポートを作成しております。
 放射線科では切らない治療を行います。血管や総胆管、消化管の中に管(カテーテル)を入れて、癌の治療や血管の病気に対する治療、溜まったものを排出する治療等を行います。この治療をIVRといいます。
 血管系IVRとしましては、肝臓癌や胆嚢癌治療の動注療法や塞栓療法、胃や十二指腸の静脈瘤に対する治療等が可能です。また、下肢の動脈狭窄・閉塞に対する血管内治療(バルーンにより拡張、血栓溶解療法、メタリックステント留置術)も行えます。
 非血管系IVRとして、胆嚢や胆道にチューブやステントを入れる治療や、生検、膿瘍ドレナージ(膿が溜まったところにチューブ等を挿入、排出を促す治療)、PTEG(経皮経食道胃管挿入術:食事摂取ができない方へ、首(食道)から胃へチューブを入れる手術)等も行います。
 院外からの検査依頼も積極的に引き受けておりますが、外来にて行える治療もあり、IVRについてもご相談宜しくお願い申しあげます。

放射線科・放射線技術部

 私たち診療放射線技師は、診療放射線を取り扱う唯一のスペシャリストであり、より少ない放射線量で診断効果の高い画像が提供できるように努力しています。
 慣れない検査で不安な気持ちを少しでも解消していただき、満足度の高い検査を受けていただけるよう私たち診療放射線技師はみなさまと関わっていきます。
 また、地域医療機関様からCT・MRIの紹介検査依頼も受けております。

ご予約方法につきましては、下記をご覧ください。

院内活動

放射線安全管理委員会の開催などを中心に、医療放射線の安全利用に努め、スタッフの被ばく管理や研修の企画運営を行っています。また、患者さんからの被ばくへの相談にも対応しております。

院外活動

大分県放射線技師会への役員
各種学術大会への委員や研究会の世話人など

救急、時間外診療の対応

通常業務時間は8時30分から17時30分ですが、夜間も当番技師が常駐し、ERや病棟からの依頼に対しての一般撮影、CTやMRIなどの検査の対応を行っています。

スタッフ

人員構成
放射線技術部長 内藤秀一
診療放射線技師
常勤職員 11名
非常勤職員 3名
スタッフ取得資格
X線CT認定技師 2名
超音波検査士(循環器領域) 2名
超音波検査士(腹部領域) 1名
インターベンション専門診療放射線技師 1名
検診マンモグラフィ認定診療放射線技師 3名
医療情報技師 1名
画像等手術支援(Intelligent Imaging) 認定診療放射線技師 1名
医療画像情報精度管理士 1名
大分DMAT隊員 1名
日本救急医学会ICLSコース修了 1名

医師紹介

画像診断センター長 放射線科部長

上田 真也

出身大学
大分大学
専門分野
画像診断
IVR
認定資格等
・日本医学放射線学会 放射線診断専門医
・日本IVR学会 専門医
・日本医学放射線学会 研修指導者
・肺がんCT検診認定医師
所属学会
・日本医学放射線学会
・日本IVR学会 
・日本核医学会
・日本超音波医学会

機器紹介

X線CT装置(320列ADCT) キヤノンメディカルシステムズ(株) Aquilion ONE/PRISM Edition

X線を360度回転しながら照射して、体の断面を撮影する装置です。

  • 最小0.5mmで撮影することで、高精細・高画質の画像を提供可能です。
  • 1回転、160mmの幅を撮影することで、頭部や心臓などを短時間で撮影できます。
  • 1度に広範囲のデータを取得できることで、検査被ばくが低減されます。

MRI装置 EXCELART Vantage Powered by Atlas

X線を使わずに、磁気の力を組み合わせて体の断面像を撮影する装置です。

  • 撮影時の音をカット、検査時間も20〜30分で終了です。(従来の半分)
  • 最新のMRI検査に対応、X線や造影剤を使わない検査も可能で、体に負担が少ないです。
  • 開口径も65.5cmと大きく、トンネルの長さも150cmと短くなり、閉塞感を改善できます。

血管造影装置(アンギオ装置) (株)フィリップス・ジャパン Azurion B20/15

血管内にカテーテルという管を挿入し、血管の状態を観察、IVR等に使用する装置です。

  • FPD採用で、低被ばくで高画質な検査が可能です。
  • 2方向からの同時撮影で、造影剤の量を減少し、検査時間も短縮できます。
  • 3Dの撮影が可能。3次元的な血管の観察や、CTのような画像を撮影できます。

超音波診断装置 キヤノンメディカルシステムズ(株) Aplioi700/(株)フィリップス・ジャパンEPIQ Elite

高周波数の音波、「超音波」を発射し、反射を利用して映像化する装置です。

  • 超音波を対象物に当ててその反響を映像化する画像検査法です。
  • 放射線を使わずに、リアルタイムに腹部(肝臓や膵臓、胆嚢、腎臓、前立腺、子宮、卵巣等)、乳房、甲状腺、血管、心臓の状態を観察可能です。

※写真はEPIQ Elite

一般撮影(レントゲン) 島津製作所・富士フイルムメディカル社

エックス線TV装置 (株)島津製作所 SONIALVISION G4

17×17インチのFTP(フラットパネル)搭載のX線TV装置です。
この装置では、胃・十二指腸造影検査(胃透視)、大腸造影検査、関節造影、脊髄造影、腎臓・膀胱造影などを行います。
また、治療においては、閉塞性黄疸に対するPTCD、PTGBD、生検、膿瘍ドレナージ、PTEG(経皮経食道胃管挿入術)、内視鏡とコラボレーションした治療、検査なども行います。

マンモグラフィ 富士フイルムメディカル㈱ AMULET Inovality

NPO法人日本乳がん検診精度管理中央機構認定のマンモグラフィ認定技師が4名在籍しております。
検査については、主に2名の女性認定技師にて行います。
画像については、マンモグラフィ認定読影医が確認したのち、ご説明いたします。
マンモグラフィの件でご不明な点がありましたらご相談、お問い合わせください。